岡田:定期的に購買ニーズが発生する商材で、これだけ手軽に再購入できると便利ですね。
川添:はい。メガネスーパーをはじめとするビジョナリーホールディングスのグループ店舗では、オンライン・オフラインに関わらず、コンタクトを初回購入してくださったお客様にまず定期購入をおすすめしています。ただし、中にはそれぞれの理由により「定期購入はまだいいかな」という方もいらっしゃいます。
その理由としては、「コンタクトをたまにしか利用しない」「自分のタイミングで注文したい」などがあり、そういった方々に対しては
欲しいタイミングで、もっとスムーズに購入いただける仕組みを作りたいと考えていました。
そこで導入したのがショートカット注文です。これにより、定期購入だけでなく、通常購入もより手軽に利用いただけるようになりました。非常に多くのお客様にご利用いただけていますし、狙い通りにハマった施策といえます。
岡田:LINEはメッセージングもできるので、リマインドとの連動も上手く機能するのではないでしょうか。
川添:そうですね。現時点ではLINEログインをご利用いただいている方、もしくは、購入から一定期間空いている方などに向けてセグメント配信を行っています。
岡田:LINEログインを通じて企業側で管理している会員IDとLINEのユーザーIDを紐づける(ID連携)ことで、会員情報をベースにしたLINE上でのメッセージの出し分けも可能になります。
2020年3月以降は通数課金制
※2 への対応もあり、一斉配信からセグメント配信にシフトする動きも拡がってきてはいるものの、購買履歴とID連携の有無の組合せでセグメント配信を実施するケースはまだまだ珍しいのではないでしょうか。
川添:一般的には属性で分けて配信するケースが多いかと思いますが、当社の場合は属性よりもステップで分けた方が成果は出やすいと考えています。例えば、初回購入しただけでしばらく動きのない方(休眠しそうな方)に特別なクーポンをお送りする等も効果的です。最終的には、購入タイミングと箱数などを鑑みて、1人1人に合ったタイミングでご案内していきたいです。
……とはいえ、
効果的なLINEセグメント配信を実施するには、ある程度の配信母数も必要です。「ターゲットリーチ数※3 × ID連携率」の数字が大きいほど、配信のインパクトも高まっていくでしょう。 岡田:「ターゲットリーチ数 × ID連携率」は、LINE活用成功の土台として極めて重要な数字ですね。次章では、数字引き上げのポイントや具体的な活用法もさらに詳しくお伺いしていきます。
※1:初回購入をした顧客のうち、2回目の購入に至った顧客の割合を表す指標。
※2:参照『LINE公式アカウント 料金プラン』
※3:LINE公式アカウント上でコミュニケーションがとれる状態で、かつ属性(年齢・性別・活動地域)が推測できる友だちの合計数。 有効友だち数(累計友だち数-ブロック数)の9割ほど。